依存症は精神に作用する化学物質の摂取や、様々な快感や高揚感を感じる特定の行為を繰り返しおこなった結果、その刺激を求める抑えられない欲求である渇望が生まれ、その刺激がないと不快な精神的、身体的な症状がともなう状態になる誰でもなりうる脳の病気(障害)です。
依存症行動を繰り返し、自分自身や周囲に害が出ていても「やめない」または「やめられない」状態になります。
依存症は１度病気になると、一生付き合っていかなければならない進行性、慢性的な病気です。依存症に完治はなく、治らない病気です。適切な治療を継続することで病気の進行を止め続けることができ、依存症から回復して再発せずに社会生活を送り続けられるようにはなります。
依存症は糖尿病などと同じ慢性的な病気なので、適切な治療をせずに自分の意志で何とかしようとすれば、一時的に止めることはできても、止め続けることはできません。どんなに強い意志や気合い、根性をだしても、周囲が愛情を持って助けようとしても、刑務所に服役しても、依存症は病気なので、適切な治療をしなければ回復はしません。
社会では数多くの依存症者がいまだ適切な回復支援につながらず、家族は抱え込み、精神病院、刑務所の往復を繰り返しています。
依存症の悪循環を回り続けることを断ち切るためには適切な治療が必要です。
適切な治療を適切な期間受ければ回復できる病気です。
依存症が進行性、慢性的な病気であることを本人や家族が認識して、周囲も早い段階で気付いて対応していかないと依存症は重症化します。
